Ry0 Note

ガジェットレビューと技術メモ

Gear S2 Classic (SM-R7320ZKAXJP)のレビュー

Gear Fit購入以来のスマートウォッチ

初めての円形スマートウォッチ

日本でもGear S2が公式で販売され、ずっと気になっていました。 発売からちょっと時間が経って落ち着いてきたので、購入を決心しました。

本日はGear S2 classicの外観から機能面のレビュー、そして時計バンドの交換も行っています。 自由にバンドを交換できるのは無印Gear S2にはないメリットだと思うので気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そして発展途上ですが、自分で時計のデザインを作成することができるSDK「Gear Watch Designer」についてちょっとだけコメントを。

今回も写真多めでいきますのでよろしくお願いします。

パッケージ

パッケージも円形でおしゃれな感じです。内容物は本体と、専用充電器、腕が細い人向けの短めのスペアバンド、説明書です。 充電用のmicro USBケーブルは付属していないので各自用意してください。

外観

今までGear Fitを使っていたので、別の方面でおしゃれ感を感じました。 Gear S2 classicはビジネスシーンにも。というコンセプトで作られていますので、通常の革バンドの時計と比べても劣ることのないクオリティーだと思います。 いかにもApple Watchと対抗するために作られた感じです。

バンドが自分で交換したバンドなのが、大変申し訳ないです。取り外すのが少々難しいためです。このことは後で書きます。

機能面

初めて接続する場合は、ガイドにしたがって、Gear ManagerをAndroid携帯にインストールします。 AndroidといってもOSのバージョンなど少しだけ制約があるので、お手持ちのAndroid端末が対応なのかは確認しておいてくださいね。

  • Android™4.4以上(Galaxyモデルは4.3以上)
  • RAM1.5GB以上のスペックのスマートフォンと接続可能
  • 詳細な対応表はこちらから

下の写真はプリインストールされたアプリの一部です。Gear用のアプリもStore経由でインストールすることができます。 しかし常用できるようなアプリは少なく、私自身も全くサードパーティのアプリはインストールしていません。
そのあたりはApple Watch、Android Wearと比べて劣る点だと思います。

LINEなど、ある特定のアプリに関しては特別なアクションを時計上で行うことが出来ます。 LINEで言うと、時計でLINEのスタンプを送ることが出来たり(プリセットのスタンプのみ)、写真のようにメッセージをタイプすることができます。

bluetooth経由で情報も逐一更新されるので、簡単なニュースの確認、これからの天気なども簡単にチェックできます。

充電

充電は専用の充電器で行います。moto 360などはQi対応でサードパーティの無接点充電器で充電可能ですが、Gear S2の場合は独自規格。 ここが本当に残念です。

こんな感じで充電します。充電器の背中と時計を密着させて充電させます。磁石がついているのでピッタリ勝手にひっつきます。

横で充電するのも不自然だったので、急遽3Dプリンタで充電台を出力。 フィラメントが緑だったのでなんだかイマイチな感じに。もう少しマッチした色で再挑戦しようと思います。 まあまあ便利ですよ。

ここからデータはダウンロードできます。

Samsung Gear S2 - Stand
by dravenrunner, published Dec 23, 2015

別のベルトを試してみる

純正バンド

純正ベルトの写真がありませんでした。すみません。
普段私服でいることが大半で、黒のバンドは堅苦しい印象を受けたので購入後すぐ違うバンドに変更して使っています。

純正バンドの裏面です。わずかに見える金属のポッチを爪で移動させることで時計本体の穴に引っ掛けるシャフトが移動します。 これが結構うまくできていてスムーズに付け替えることができます。

非純正バンドを使用する際の注意

問題はここから。非純正のバンドをつける場合はバネ棒と呼ばれる物が必要です。 こんなやつです。 このバネ棒もバンドも20mmのものを購入してください。

これを使って装着する場合少し注意が必要で、つけるときはいいんですが、外すとき苦労します。 棒が本体の穴にはまった瞬間、棒がバネの力で伸びるようになっているので、逆に外そうするときなかなか大変です。 精密ドライバーを使ったり、専用の器具を使って取り外します。ですので、頻繁にバンドを変えておしゃれを楽しもうと思っている方は注意です。

金属バンドを試す

そして試しに買ってみた金属バンド。1900円くらいで、割りきって使えば許容範囲ギリギリのクオリティーです。 でも5万近い時計にはやはり安っぽい。時計が勿体ないと感じ、断念。そもそもバンドが海外仕様のためか、めいいっぱい短くしてもひょろい私の腕には合いませんでした。
一応購入リンクはここから

本命 Daniel Wellingtonの革バンド

Daniel Wellingtonは嘘かホントか、女性に人気らしく雑誌、Instagram等で話題になっているらしいです。 ということもあり、前にこのブランドの時計を少しだけ知っていたのでバンドを探しているときに行き着きました。
しかもバンドを変えて楽しむことをアピールポイントにしていて、交換バンドのラインナップも豊富です。 Daniel Wellingtonの時計はデザイン自体も好きなので、将来は彼女とペアで購入することを夢見ながら、バンドのみ購入しました。

バンド自体は送料込みで4,100円。輸入物で香港からの発送でした。 いろいろ調べるとクーポンを発行していたり、UPSというアメリカの宅配サービスの注意点などがヒットしますので、私のような稀のパターンで購入する場合も参考にしてみてください。

わざわざ輸入したかいもあり、パッケージから高級感があるバンドが届きました。 4,100円と案外安く済んで、このクオリティーだったので満足です。

ブラウンのなかなか味のある色味です。使い込んでいくことで更にいい風合いがでるといいかなと思います。 黒よりもよりカジュアルな印象でGear S2を使うことができますね。

私が購入したモデルはこれです。

Daniel Wellington【公式】ダニエルウェリントン腕時計 Wristband Classic St Mawes

Watch faceを自分で作ってみる

Gear Watch Designerと呼ばれるSDKを使って、簡単に時計の文字盤を作成することができます。 特に説明をうけなくとも、それなりのものが作れるものでした。
だたし一生懸命作成した文字盤をビルド、いざ時計に転送しようとするも、エラーでソフトが強制終了。 このバグはXDA Developersのスレッドでも議論があります。

Gear Watch Designer Face Installation Guide

ここで解決策を丁寧に書いてくださっています。しかし私の環境では何度やっても転送できなかったのでひとまず諦めました。 このSDK自体もbeta版でもう少ししたらマシなものが公開されるはずです(私がためしたSDKのバージョンは1.0.1)。 私のほうでも何か解決したら、記事にしようと思います。

使ってみた感想

電池持ちがいい

Apple WatchやAndroid Wearと比較して自信をもって優位性を主張できます。 特に意識せずとも3日から4日持ちます。 毎日時計を充電するのもなんだかなと感じますので、電池持ちがいいのはかなり評価できます。 2、3日の短期の出張であれば、充電器を持っていかずに帰ってこれそうです。

丸型のディスプレイが美しい

通常の時計と錯覚してしまうほど自然で、Apple Watchのように付けてんだぞ〜というプレッシャーがありません。

また時計を見るジェスチャーも機敏に反応してくれるので、時計を見たいときにちゃんとディスプレイが点灯してくれるのでよいです。 Gear Fitのときよりもこのセンサーの判定のレスポンスがいいと感じました。
丸型のディスプレイでも不便さを感じないUIの作りこみも評価できます。

ベゼルが回る

タッチパネルが付いているといえども、小さな画面。スクロールなどの操作はあまり快適ではありません。 ベゼルを回すことでスクロール操作ができるのは非常に新しい。つい用事がなくてもクルクルしてしまいます。

やはり話題性がある

こういうガジェットに興味がある人、そうでもない人どちらの場合も、気づいてくれれば話のちょっとしたネタになります。 詳しくないひとでも、LINEがこれで受けられるんだよと言えば、ちょっとは食いついてくれるはず。 そんな感じで本来の機能ではないものの、メリットはあります。

サードパーティーのアプリは期待できないかな

Apple Watchのよいところはメジャーどころのアプリがこぞって時計用アプリに対応しているところです。 このあたりはかなり劣っているなと思います。 しかしこのあたりは電池の持ちとトレードオフになってくるので、多少は我慢しなければならないところ。

アクセサリの少なさ

バンドも自由に交換ができるとは言え、もう少し純正バンドのバリエーションが増えてもいいかなと思います。 Amazonでも対応を謳っているバンドが存在しますが、どれも粗悪品ばかりです。 新しいGear S2のカラーバリエーションも海外では発売され始めているので、わずかに期待しておきます。

おわりに

Samsungファンの私としては、満足のいくスマートウォッチでした。 とってもいいモノなんですが、普及はしないだろうなといった感想。 みんながなかなか持っていないものを身に着けられると考えれば、所有欲が湧くと思います。

話によると、年内にiOSへの対応も検討されているそうなので、それはそれで期待できます。 今までのSamsung製スマートウォッチはGalaxyのみ対応だったので、Samsungのスマートウォッチを手に取れるユーザーが限られていました。 それから改心してAndroid、そしてiOSにまで対応させようとしている柔軟な姿勢は、これからも応援していきたいと思います。

新しい物好きの方、通常の時計と同じような雰囲気でスマートウォッチを身につけたい方におすすめしたい一品です。