Ry0 Note

ガジェットレビューと技術メモ

UbuntuでHDDのマウントポイントを固定する方法

複数のHDDをマウントするときに設定しておくと便利

HDDを一新する機会があったのでメモ

UbuntuではWindowsのようにC,D,E…のようにドライブレターを付けて管理する方法をとっていないので、UbuntuのOSが入ったストレージ以外の外付けHDDなどは起動するたびに認識順番によってパスが変わってしまいます。
音楽データを再生ソフトにインポートするときに毎回パスが変わってしまうと不都合が起こるので、自分でマウントポイントを固定させています。

今日はその方法を簡単に紹介しておきます。

Ubuntuのターミナルを開く

sudo blkidと入力します。
するとこんな感じの出力が得られます。

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sudo blkid
[sudo] password for ry0: 
/dev/sda2: UUID="7ab051c4-d59d-42da-abde-f2acc76e4456" TYPE="swap" 
/dev/sda3: UUID="dda8076d-7aa4-4f67-b8fb-c372d3b4f3d0" TYPE="ext4" 
/dev/sda5: UUID="217c6241-aab2-46d3-8cb7-ce45a8b7be67" TYPE="ext4" 
/dev/sdb1: UUID="90C6D54FC6D535E6" TYPE="ntfs" 
/dev/sdc2: LABEL="M-cM-^CM-^\M-cM-^CM-*M-cM-^CM-%M-cM-^CM-<M-cM-^CM- " UUID="7C3654FC3475B7BA" TYPE="ntfs" 
/dev/sdd2: LABEL="M-cM-^CM-^\M-cM-^CM-*M-cM-^CM-%M-cM-^CM-<M-cM-^CM- " UUID="567A23C67A58A3F1" TYPE="ntfs" 
/dev/sdl1: LABEL="M-cM-^CM--M-cM-^CM-<M-cM-^BM-+M-cM-^CM-+ M-cM-^CM-^GM-cM-^BM-#M-cM-^BM-9M-cM-^BM-/" UUID="36FA567EFA2657A7" TYPE="ntfs"

そして固定したいストレージを見極めます。ファイラーでそこにアクセスするか、ターミナルでlsするなど、現時点でどれがどのストレージなのかをしっかり把握しておいてください。
固定したいものがわかったら、UUIDの文字列をメモしておきます。

/etc/fstabを編集

エディタで/etc/fstabを編集します。

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sudo gedit /etc/fstab

そして最後の行に以下のような記述を追加します。ここでの記述は上で得られた/dev/sdc2:/dev/sdd2:/dev/sdl1:UUIDの結果を例に出しています。

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#Windows HDD
UUID="7C3654FC3475B7BA"   /mnt/hdd1     ntfs    defaults        0 0
UUID="567A23C67A58A3F1"   /mnt/hdd2     ntfs    defaults        0 0
UUID="36FA567EFA2657A7"   /mnt/hdd3     ntfs    defaults        0 0

しっかりUUIDの記述が間違っていないことを確認したら保存して、リブートします。/mnt/hdd~にマウントされていたら成功です。

注意

マウントできない問題

Windowsで使っているHDDをマウントさせようしてもマウントできないことがあります。
こういうときはWindows側でコントロールパネルから「電源オプション」を開き、「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外してください。上の設定をした状態で、これにチェックを入れるとUbuntuが起動できなくなります。

Ubuntuが起動できなくなった

こういうときはUbuntuをインストールするときに使ったディスクを使って、ディスクからUbuntuを起動してください。
そしてUbuntuがインストールされているディスクの/etc/fstabにアクセスし、自分で記述した部分を削除してください。これでリセットできるはずです。

おわりに

この設定でUbuntuのシステムだけSSDに置いて、音楽データや動画データなどはデュアルブートしてあるWindows側と共有するようにしています。
外付けのHDDでも同じことができるので、起動するたびにマウントポイントが変わって困っている人は試してみてください。