Ry0 Note

ガジェットレビューと技術メモ

MX MASTERを分解してみた

がんばれ工学部

交換対象になったMX MASTERを分解

前回、MX MASTERのレビューをしましたが、一回目に届いた物は不良品でした。 詳しくは下のリンクで。

Logicool MX MASTERのレビュー

そしてロジクールのサポートセンターに連絡し代替商品を送って頂いたのですが、「不具合品はお住まいの地域の法令に従って破棄してください」とのことでしたので
本日の話題は、破棄する前に分解して中の様子を見てみようという実験的記事です。

分解の第一関門

分解するためには、6本のネジを開けなければなりません。 下の写真のように、2つ見えているネジは六芒星型のネジでゴムシートで隠されているネジは普通のプラス型ネジでした。
ゴムシートで隠されているネジは4つあったんですが、これを開けるためにはシートを剥がす必要があります。 本来なら躊躇するんですが、どうせ破棄するんだから!と思い切って剥がしました。思い切ったほうが綺麗に剥がれます。

六芒星型のドライバーは持っていなかったんで、安いものを急遽購入しました。また使う機会があると思うので安い買い物です。

開けたらこんな感じ

開けたらマウスのボタンの信号を送る大動脈が本体とつながっているので、強く上部パーツと下部パーツを引き離そうとすると断線してしまう可能性があるので注意です。

問題のSmartShift機構の分析

問題だったSmartShift部分を見てみます。 分解に夢中になってピンぼけの写真しか残っていませんでした。すみません。
スクロールの加速度を計測して、通常スクロールと高速スクロールを切り替えるためのパーツが駆動しています。そのパーツが通常スクロールの際はホイールに接触してカリカリを実現しており、また高速スクロール時には、ホイールに刻まれている溝に接触しないようになり摩擦のないスクロールを実現しています。

通常スクロールと高速スクロールを切り替えるためにモータを使用しているようで、スクロールの加速度を読み取り、ある一定以上スクロールすると、このモータが180度回転します。 これによってホイールに抵抗となるパーツが接触するかしないかによってSmartShiftが機能しています。

分解してわかったこと

交換対象となった不具合品は先ほど説明したモータのトルクが足りておらず、180度回転するはずが90度ほど回転した後、ホイールとつながっているパーツを押し切ることができずに−90度し通常スクロールに戻ってしまっています。

このモータ回転部分の接触を確認したり、電源と信号線と思われるコネクタを繋ぎ直したりしましたが改善しませんでした。 おそらく今回の不良品事件はこのモータが犯人かな〜と思います。 同型のモータを入手できれば直る可能性がありますが、なかなか難しそうなので諦めました。

さいごに

自分で修理できたらMX MASTERが2つに( ̄ー ̄)ニヤリと思ったのですが、そういう訳にはいきませんでした。 ←そもそもさっさと破棄しないとLogicoolさんに怒られます。

このマウス自体にも2年保証が付いてますし、自分で直そうとせずにサポートセンターに連絡しましょう。 自分で分解したことがわかると、修理交換を断られる可能性もあります。
2年保証がきれたあと、「もう有料修理とかになるならもういいや、だめもとで分解してみるか!」というときに少しでも役に立てば幸いです。 分解したらもっと壊れたじゃねえかっていうクレームは受けかねますので、ご注意ください。
本日は以上です。